2018.07.03 14:44

オーガニックのラベルの裏側

みなさんこんにちは。日本はすでに梅雨明けしたようで、いよいよ本格的な夏が始まりますね。

 

よくオーガニックコスメについて、「 農薬を使われずに育てられた植物を使っている」こと以外には、どんなことが基準になっているのか知らない方が多くいらっしゃるようなので、 今日はそのことを少し書いてみます。

 

まず農薬を使っていないこと、、、 皆さんもきっと見たことのあるオーガニックの野菜のように、のびのび育っているから、パフォーマンス性がある!ことだけでなく、地球の生態系を守ります。例えば、 今日本を含む世界のあちこちでミツバチが減少していることが大きな問題になっていますが、これは農薬を使った畑が増えたことで、ミツバチが生息する生態系システムが狂ってしまったからです。ミツバチは、一つの例にすぎませんが、ミツバチ以外の小さな虫やバクテリアに対する影響も大きいはずです。ミツバチがいなくなったら、植物の受粉をしてくれる係がいなくなってしまうということです。自然界の受粉がなくったら、一体どうなるんでしょう!!こういったエコシステムのバランスが崩れていくことによって、小さな「あれ?」は、果てには地球規模の問題に結びつきます。

 

次に、トレサビリティーと言われている、原料の足跡です。製品を作るために使われた、 その原料は一体どこから来ているのか。あまり普段考えないことですが、化粧品産業でよく使われているパーム油脂。化粧品では界面活性剤として、とても便利な分子構造を持っています。化粧品だけでなく、洗剤にも、食品にもよく使われている原材料ですが、このパーム油脂のプランテーションは大きな問題です。パームオイルを作れば売れるという図式が成り立つと、経済優先のプランテーション開発が進むため、先住民が追い出されたり、住んでいた動物が追いやられたりしているのが現状です。私たちのようにオーガニックの認証を持つ製品は、監査の際に、そもそもその原料をどこから購入したかという、購入履歴まで全て調べられます。つまりオーガニックの認証を取っているものは、”エコシステムを尊重しているところから採れた原料”を使用しているわけなので、このようなブラックなプランテーション由来のものではない、ことを示唆してくれます。

 

また、化粧品には、よく「レアな植物原料」やアマゾンの奥で発見された。。。的なとても稀有で効果がありそうなものが、よく謳い文句で登場します。このような成分は往々にして、そもそも森の一部の民族の薬として、 古来より大切に使われているものですが、その植物からとれた成分を経済活動に使い利益を独占することを、 バイオパイラシーと呼んでいます。現在はその民族や土地に利益を還元するシステムを作って、民族を守ることが、世界中で強化されています。オーガニックの認証団体は、このバイオパイラシーに対してもどこまでその民族へ還元するようなシステムを奨励するか、といったことまで介入するようになっています。

 

2、3番目の例は、認証団体側も新たな問題点に対応するために仕組みを作っている段 階、というのが現状のようで、 今後の認証基準はさらにきっちりとしそうです。このように世界の動きに対して、 認証の幅もどんどん広がっています。

 

これは認証基準を環境の視点から見た少しの例ですが、皆さんがオーガニックの認証を受けた化粧品を選ぶことによって、その背後で守られていることを少しイメージしていただければいいなと思います。

 

CHICO SHIGETA